今年度も県立久喜図書館で「ボランティア養成 手作り布絵本講座」を開催しました。
布絵本とは、布を主な素材とした絵本です。
ひもやファスナー・ボタン・スナップなどを使って、
はめる・あわせる・ほどく・むすぶなど
絵を動かして、指先の訓練をしながら遊ぶことができます
<布絵本『おめめをあけて』 動物の目の部分がボタンになっています>
様々なハンディキャップのある子どもたちが、
楽しめるよう工夫されています。
講師には、布絵本をつくるボランティア「ぐるーぷ・もこもこ」の相談役であり、
オリジナル布絵本作家でもある野口光世先生をお迎えしました
<野口先生のご指導を受けながら>
障害のある子どもたちにたくさんの布絵本や布おもちゃを作って届ける活動を続けていらっしゃる先生の熱意を感じ、ますます製作に熱の入るみなさん
<今回の講座では新しく5名の方が参加してくださいました>
布絵本は誰が作っているの?
久喜図書館で所蔵するほとんどの布絵本は、
布絵本製作ボランティアのグループ「つくし」のみなさんが、1点1点、丁寧に製作したものです。
手作業で作るので、1年間に作れるのは、1タイトル(5点)くらいです。
「つくし」のみなさんは、月に2回の活動日に、地道に製作を続けるほか、
今回のような「手作り布絵本講座」に参加して、技術の研鑽にはげんでいます
<外の雨の音など気にせず、皆さん真剣に布絵本を製作中>
今年は、布絵本製作ボランティアのグループ「つくし」が平成10年に結成されてから20年目にあたります。
日頃の感謝の意を表すとともに、20周年を記念して図書館から感謝状を贈呈しました
<図書館から感謝状を贈呈>
<野口先生を囲んで記念撮影>
布絵本製作ボランティアのグループ「つくし」は、見学を随時受け付けています。
ご希望の方は県立久喜図書館子ども読書支援センター(電話 0480-21-2659 E-mail:kuki-jido@lib.pref.saitama.jp)までご連絡ください。
県立図書館では、障害のある子どもたちへのサービスのひとつとして、触って楽しめる 布絵本 を埼玉県内の特別支援学校(学級)や児童福祉施設に団体貸出しています。
手作り布絵本リスト・貸出案内のページ(https://www.lib.pref.saitama.jp/stplib_doc/ko_shien/nunoehon_annai.html)
まだ、活用したことのない特別支援学校(学級)や障害児(者)福祉施設で働く職員のみなさん、ぜひ一度、手にとってみてはいかがですか。
布絵本ならではの“ぬくもり”を感じることができます