2021年03月16日

埼玉県よろず支援拠点との共催セミナーを開催しました

こんにちは、熊谷図書館ビジネス・産業支援担当です。

1月19日・2月9日・2月24日の3回にわたり、中小企業の経営相談所「埼玉県よろず支援拠点」と連携して
「令和2年度ビジネス支援セミナー」を開催しました。
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今年度から初めて連携する埼玉県よろず支援拠点。
たくさんの経営者の相談を受けてきた実績のある専門家から、コロナ禍のいま役に立つ、広報のノウハウ・経営支援制度などを学べる充実したセミナーになりました。


1月19日は「お客様を呼び込もう! 自分で作る『伝わるチラシ』のコツ」として、
チラシを作るときのポイントと、自分でも簡単に作れるツールを紹介していただきました。
伝わりやすいチラシを作るにはメリハリが大事。
スペースの配分や色の使い方などでメリハリをつける方法を、事例を交えてわかりやすく解説していただきました。
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2月9日は「SNSを活用したプロモーション 〜顧客とつながり利益をうみだす〜」をテーマに、
Twitter・Instagram・FacebookそれぞれのSNSの特徴や、多くの人の目に触れるためのハッシュタグの付け方を教えていただきました。
誰に・何を情報発信するか、目的を明確にするのが大切、とのお話もあり、SNSの使い方を考えるヒントになるご講義でした。
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2月24日は「想いを実現! 未来を創る事業計画と補助金活用」と題して、
そもそも補助金とは、という基本から、補助金情報の集め方、中小企業・小規模事業者向け補助金の概要などについてお話いただきました。
申請の前にしっかり事業計画を立てること、スケジュール上のルールなど注意点にも触れていただき、補助金活用を具体的に考えられるようなセミナーでした。
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埼玉県よろず支援拠点では電話・メール・Zoomで個別相談も受け付けています。
セミナーで取り上げた広報や補助金のこと以外にも、経営に関するあらゆる課題に対応しています。ぜひご利用を!
埼玉県よろず支援拠点ウェブサイト


図書館からもビジネス支援サービスのご案内をさせていただき、ビジネスに役立つデータベースやセミナーテーマに関係する本をご紹介しました。
特に、熊谷・久喜・浦和分室で使えるデータベース「市場情報評価ナビMieNa」は事業のターゲット選びや、補助金申請のときの外部環境調査にも使える!と講師の方のお墨付きをいただきました✨

図書館は、緊急事態宣言の延長を受けて3/16現在休館中のため、直接データベースをご利用いただくことはできません💧
代わりに司書が、調べもののご相談を受けて調査結果をお知らせします。
調べものは以下のリンクからお申し込みください。
レファレンスサービスのご案内
コロナ対応に役立つビジネス情報のページも公開しています。ぜひご覧ください。

今回はビジネス・産業支援担当としては初めて、Zoomを使ったオンラインセミナーを実施し、図書館・よろず支援拠点・講師・参加者がそれぞれ別々の場所から参加しました。
そのため、セミナー開催中はこんな寂しい様子に…
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実際に図書館の中をご覧いただいたり、参加者同士が直接交流を持つことができなかったのは残念ですが、熊谷にはなかなか来られない遠方の方にもご参加いただけました。
今後もビジネス・産業支援担当では、コロナ禍でも県民の皆様に情報提供できる方法を考えていきます。
ご参加くださった皆様、ありがとうございました。
posted by 熊谷図書館ビジネス・産業支援担当 at 16:32| イベント | 更新情報をチェックする

2019年12月13日

久喜図書館文化講座「身体感覚で読む古事記」開催!

こんにちは。久喜図書館の芸術・文学資料担当です。


 10月26日(土)に、久喜図書館で文化講座を開催しました。毎年開催している当講座、今年は下掛宝生流(しもがかりほうしょうりゅう)能楽師安田 登(やすだ のぼる)先生を講師としてお招きし「身体感覚で読む古事記〜千年以上昔の日本人は何を感じていた?」と題した講演を行いました。


 安田先生は古今東西の古典に精通しており、能楽師のワキ方として海外も含めて活躍するかたわら、『論語』などを学ぶ寺子屋「遊学塾」を、東京を中心に全国各地で開催しています。また、NHK Eテレの「100分de名著 平家物語」(2019年5月)の講師を務めるなど、幅広く活躍されています。

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 そんな安田先生に、今回は「古事記」をテーマにご講演いただくことに。改元以降、日本の古典が注目されるようになったことに加え、安田先生の人気も相まって、申込み開始直後から応募が殺到し、10月に入る頃には満員に!当日もたくさんの参加者にご来場いただきました。

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 講演では、「古事記の中の漢字」、「古事記と『旧約聖書』」、「身体感覚で読む『古事記』」、の大きく3つの話をしていただきました。「古事記の中の漢字」では、古事記の本文中に現れる言葉の「音」や用いられた漢字に焦点を当てた話を、「古事記と『旧約聖書』」では、「創世記」と比較する形で古事記を読み進め、古事記に見える古代の日本人の考え方や「心」についてお話しいただきました。古代の日本人や古典が、より身近に感じられる内容でした。

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(安田先生の講座は、パソコン等を使わず、板書で進めていくスタイルでした。)


 ただ安田先生が古事記を読み進めるだけではなく、時には古事記やヘブライ語で書かれた「創世記」の一節を参加者皆で音読したり、時には古事記の「国生み」の一節を安田先生とお弟子さんのお二人で能のように舞ったりと、まさに身体感覚を使いながら古事記を味わう講座でした。実際に自分の口で声に出して読み、描写のとおり舞う先生の姿を見ることで、古事記への理解がより深まったように思いました。

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 今回の講座の中には、「創世記」の他にも、漢字の由来にもなった甲骨文字で書かれた中国の逸話や、楔形文字で書かれたシュメール語の神話など、古今東西様々な古典の話が登場しました。参加者の皆さんからも「安田先生の知識の広さに驚かされた。」といった感想が多数聞こえてきました。


 先生の講座の後には、図書館ミニ講座「古事記へのいざない」と題して、当館の司書から、図書館での古事記の調べ方についてご案内をしました。「古事記を現代語で読んでみたい」、「古事記について調べたい」、そんな時の調べ方や参考になる資料をご紹介しました。

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 このミニ講座で紹介した資料は、県立久喜図書館で発行している「調べ方案内 Milestone No.53」に掲載されています。ご興味のある方は、ぜひご一読ください。


 また、この講演会にあわせ、2階公開図書室では資料展「古事記へのいざない」を開催しました。入門書から専門書、児童書まで、古事記に関する様々な資料を取り揃えました。さらに、国内の図書館でもあまり所蔵のない貴重な和装本も展示しました。

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 すでに展示は終了していますが、現在も展示資料リストを配布しています。こちらも古事記について調べる際の参考になりますので、ぜひお手に取っていただければと思います。検索機で調べるだけでは出会えない、魅力的な資料に出会えるかも?


 安田先生のユニークかつパワフルなお話のおかげで、講演会は興奮のうちに幕を閉じました。受講した参加者の方からも「ただの解釈ではなく、多方面から切り込んでいくのがおもしろい!」「演じたり、能のこととあわせて話を進めてゆくのがとても素晴らしい構成でした。」「生のお声の力と魅力あふれる内容に聴き入りました。」といった感想が多数届きました。また、「続きもぜひ聞きたいです。」「続編の開催を!」といったお言葉も。


 安田先生、そしてご参加いただいた皆様、ありがとうございました!

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posted by 久喜図書館芸術文学担当 at 16:29| イベント | 更新情報をチェックする

2019年07月23日

ビジネスライブラリカフェ2019を開催しました

こんにちは、ビジネス・産業支援担当です。

7月7日(日曜日)、アズ熊谷6階にあるクマガヤプレイス
ホールで、「ビジネスライブラリカフェ2019 
地域で働く外国人の声を聴く 〜お互いの信頼を築くために〜」
を開催しました。
カフェ形式のイベントを開催するのは今年で3年目です。

今回は、地域で働いている外国人の相談に長年従事されている
NPO法人ふじみの国際交流センターの石井ナナヱ理事長を
お招きして、お話を伺いました。
また、地域で働いているネパール出身の方にも
お話ししていただきました。


カフェオーナー(館長)のごあいさつからはじまりました。
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参加者は12名。
日本で働いている外国人の数が増えていることから始まり、
実際にふじみの国際交流センターに寄せられた相談から、
外国人労働者の実情をお話しいただきました。
生活習慣の違いや言葉が通じないことなどから、
困っている外国人の方が多くいることを知りました。
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また、ふじみの国際交流センターで行っている様々な
支援活動についてもご紹介いただきました。
日本語教室やパソコン教室などの講座のほか、
医療機関や役所などへの同行通訳も行っているそうです。
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参加者にもご協力いただき、
「外国人を理解するためのゲーム」も行いました。

「世界地図を思い描いてみよう」
「ジェスチャー」
「アメリカのゲーム」
「3本の線と3個の〇」
「3分の1と4分の1」
「トイレはどこ。」

下の写真は、「3本の線と3個の〇」を行った後です。
「ホワイトボードに3本の線と3個の〇を書いてください。」
と言われ、3人の方が書いてくださいました。
この図が表していることは・・・。
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休憩時間には、ネパールで好まれる紅茶「チャイ」と
ビスケットを試飲・試食しました。
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続いてネパール出身のサプコタ・キリスナさんから
お話を伺いました。
ネパールから日本に来て10年になるそうです。
カレーのお店で働いています。
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サプコタさんへの質問。
「日本で働いていて大変なことは?」
「日本語はどうやって学習したのですか?」
など、多くの質問が寄せられました。
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ネパール語で「くまがやとしょかん」と書いてくださいました。
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続いてのワークショップでは、3人ずつのグループで
交流の時間。
「外国人と一緒に楽しく働くには」をテーマに
情報交換を行いました。
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最後にサプコタ・キリスナさんと講師の石井ナナヱさんから
お話しいただきました。
サプコタさんからは、ふじみの国際交流センターは、
困った時に助けになるということを、
石井さんからは、外国人と接する時に大切なことなどを
お話しいただきました。
外国人と接するときに大切なことは、
ゆっくりと話すこと、
易しい言葉で3〜5回繰り返すこと、
関心を持つこと

そして何より外国人を孤立させないことが大事です。
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会場内では、3つのテーマで関連資料展示を行いました。
「日本に来て働く」「日本で外国人と働く」「出身国を知る」。
また、関連機関やデータベースのパネルも展示しました。
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熊谷図書館のビジネス支援室では、7月27日(土曜日)から、
会場内で展示していた「日本で外国人と働く」に
資料を追加して、9月26日(木曜日)まで、
ミニ展示「外国人と働く」を開催予定です。
どうぞご覧ください。


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当日ご参加の皆様、運営にご協力の皆様、
ありがとうございました。
posted by 熊谷図書館ビジネス・産業支援担当 at 10:24| イベント | 更新情報をチェックする