県立熊谷図書館地域・行政資料担当です。
もし皆さんが図書館で働いていて、下の写真のような資料を利用したいと頼まれたらどうしますか?ページをめくるとボロボロ欠けてしまいそうです・・・。
紙媒体の図書館資料は、時の経過、大勢の人の利用、もともとの紙質・製本の具合、環境等によって、劣化する宿命を背負っています。そこで・・・
デジタル化された『鶯宿新誌 第1号』(「埼玉県立図書館デジタルライブラリー」より)
資料の電子的な複製物(以下、デジタル化資料)を作成して提供することで、原資料の利用を減らし、なるべく良い資料状態を保つことができます。また原資料の著作権保護期間が終了している場合には、そのデジタル化資料をインターネット上で利用者に公開することも可能になります。
今回はそんなデジタル化資料を自宅のパソコンやスマートフォンからご利用いただける「埼玉県立図書館デジタルライブラリー」をご紹介します!
どんなデジタル化資料があるのかまずは見てみたい、という方にはこちらがオススメです!
関連ウェブサイト(最終アクセス日は令和2年6月3日)
最後に「もっとデジタル化資料を見たい!」という方のために関連ウェブサイトをご紹介します。
「国立国会図書館デジタルコレクション」(国立国会図書館)
デジタル化資料提供総数274万点、うちインターネット公開資料54万点(令和2年3月時点)を誇るウェブサイトです。図書・雑誌や官報、録音資料まで幅広い資料の検索と利用ができます。
「国立公文書館デジタルアーカイブ」(国立公文書館)
国立公文書館が所蔵する公文書や重要文化財等のデジタル画像等を閲覧したり、特定歴史公文書等の目録を検索することができます。
「彩の国デジタルアーカイブ」(埼玉県)
埼玉県が所蔵する映画、テレビ番組、文化財写真、記録写真などのデジタル化資料の検索と利用ができます。「さいたまの記録写真」では、県立図書館が所蔵する写真も公開されています。
TRC-ADEAC株式会社が提供するプラットフォームです。
自治体史や古文書をはじめとする史資料を機関ごとに公開しているアーカイブシステムで、全国的にこのシステムを導入している施設のデジタル化資料を横断的に検索することができます。埼玉県の図書館としては、さいたま市立大宮図書館の「おおみやデジタル文学館-歌人・大西民子-」、宮代町立図書館の「宮代町デジタル郷土資料」を検索・閲覧できます。
「JAPAN SEARCH(試験版)」(デジタルアーカイブジャパン推進委員会・実務者検討委員会)
書籍等分野、文化財分野、メディア芸術分野など、国内の様々な分野のデジタルアーカイブを横断して検索できる統合ポータルの試験版です。画像やテーマから検索ができるほか、特定のトピックについて多様なコンテンツを楽しむことができる「ギャラリー」が公開されています。
新聞系ではこんなものもあります。
「新聞記事文庫」(神戸大学付属図書館)
明治末から昭和45年までの新聞切抜きのデジタルアーカイブです。28の大項目とその下の約200項目からなり、経営・経済を主体としながら社会・政治外交・法制・教育にいたるまで幅広い分野を収録しています。
「文化新聞閲覧システム」(飯能市立図書館)
飯能市エリアを中心に発行されている文化新聞(文化新聞社)のうち、飯能市立図書館が所蔵する昭和27年〜昭和59年(欠号あり)をデジタル化。電子書籍形式で閲覧できます。記事見出しを検索することができます。
このほか、国会図書館リサーチナビの「二次利用しやすいデジタルアーカイブ(国内の図書館)」でも様々なデジタルアーカイブが紹介されていますので、ぜひチェックしてみてください!