2020年01月07日
情報の探しかた講座 健康・医療情報コースを開催しました!
2019年10月10日
「がんのイロハ」関連イベント無事に終了! 大勢の方にご参加いただきました!
こんにちは。自然科学・技術資料担当です。👀
久喜図書館では毎年8月から9月にかけて、がん関連講演会と関連資料展、がん患者会パネル展示、図書館でがん相談という沢山のがん関連イベントを行っています。
先日、がん患者会のパネル展示、資料展も会期終了となり、これにて今年のがん関連イベントがすべて無事に終了しました。
これより講演会当日の様子を中心に、レポートします!
今年の講演会「がんのイロハ」を企画するにあたり、きっかけになったのは、担当の一人が参加した、学校で行われるがん教育のための「指導者研修会」で感じた一つの思いでした。
「学校では子どもたちに向けてのがん教育が始まりつつあるけれど・・・。私たち大人は?今、本当に正しい知識を持っていると言えるのだろうか?」
「日本人の二人に一人ががんになるというのに、そもそも日常の中でがんについての正しい知識を身につける機会は実際にはほとんどないのでは・・・?」
「今年のがんの講演会は、今闘病中の方や御家族の方はもちろん、これからがんになるかもしれない私たちみんなが、がんに関する正しい知識を身につける場になるようにしたい。」
そうした思いから、今年の講演会は「がんのイロハ」に決まりました。
講演会講師には、常日頃から正しいがん情報の普及に熱心に取り組んでおられる、「国立がん研究センターがん対策情報センター」センター長の若尾文彦先生にお越しいただけることになり、当日は、がんの基礎知識から最新の情報まで「がんのイロハ」をとてもわかりやすくお話いただきました。若尾先生の優しいお人柄がにじみ出るような、素敵なご講演でした。
若尾先生のご講演の後は、NPO法人わたしのがんnetの横川清司さん、中島ゆかりさんから、闘病記についてのお話をしていただきました。
闘病記の持つ力や魅力をはじめ、普段思ってもいなかった視点から闘病記の読み方を教えていただき、とても参考になりました。
参加してくださった方のアンケートにも、「闘病記はどうせ読んでも治療には参考にならないと思っていたが、違った読み方があることを知ることができてよかった」というような意見が複数寄せられていました。
次に、「埼玉県立がんセンター 地域連携・相談支援センター」片桐三枝子さんから、がん相談支援センターの紹介をしていただきました。
普段なかなか知ることのできない、「がん相談支援センター」の情報を知ることができ、参加者の方からは「いろいろなことが相談できるとわかってよかった」というような感想が寄せられました。
次に、「埼玉県保健医療部疾病対策課」川口真生子さんから、がんワンストップ相談についての説明がありました。
「がんワンストップ相談」は、働くがん患者の治療と仕事の両立を支援するために7月から始まりました。新しい取り組みのため、講演会の場でお話いただけたのはとてもよい機会になりました。
最後に、久喜図書館 自然科学・技術資料担当司書から、健康・医療情報調べ方ガイダンス「図書館でがんを調べる」と題して、久喜図書館がん情報コーナーのご紹介や、がん情報を入手するのに役立つ図書やウェブサイトをご案内しました。
講演会当日は、会場入り口で行っていたがん患者会パネル展示(会期:8/27(火)〜9/23(月)終了)や、2階公開図書室で行っていたがん関連資料展示「がんのイロハ」(会期:8/27(火)〜9/23(月)終了)をご覧になる方も沢山見受けられ、がんについての情報を沢山お持ち帰りいただけたのではないかと思います。
当日配布した資料リスト「がん、もっと知りたい!」や、がん教育に役立つ資料リスト「子どもにがんを伝える」は、県立図書館ウェブサイトからダウンロードも可能です。当日お越しになれなかった方も、ぜひこちらからご活用ください!
2018年08月22日
「がんと活(い)きる」講演会にかける想い
こんにちは。自然科学・技術資料担当です。
健康・医療情報サービスの担当部署である我々は、この夏に開催するがん関連のイベント準備に熱い毎日を過ごしています。
久喜図書館では毎夏、がん関連講演会と関連資料展、がん患者会パネル展示、図書館でがん相談、という沢山のがん関連イベントを行っています。
講演会担当の私たちの部署も、おおむね(!)AYA世代。とても身近な話題です。
今回の講演者は、がん保険のCMでも素敵な笑顔を見せているNPO法人がんノート代表理事の岸田徹さんです。がんノートは、がん経験者によるがん患者のためのインタビューWeb番組で、がん患者のリアルな情報をインターネットを通じて発信しています。
インターネットでの配信なので、入院中の患者さんもベッドの上から見ることができます。
岸田さんは、25歳のときと27歳のときにがんを経験されました。事前に拝見した体験談によると、治療で貯金を使い果たし、1日1食だったときもあるといいます。
今年の講演会の講師に岸田さんのお話をぜひお願いしたいと思ったのは、ウェブサイトで拝見した岸田さんの活動の様子が、本当にイキイキしておられたからです。
講演会を行う際には、タイトルを決めなければならないのですが、岸田さんが来てくださることになった時、すぐにタイトルが頭に浮かびました。「がんと生きる」ではなく「がんと活きる」。
「生きる −人・動物などが命を保つ。生存する。」
「活きる −そのものがもっている本来の機能・能力が発揮される。有効に働く。」
(『大辞林 第三版』三省堂)
講演会担当の私は自問します。私は、自分の人生を、命を、「生きて」いる? それとも「活きて」いる? 「活きています」と胸を張っていえるといいなあ・・・、そんなことを考えながら、岸田さんのお話を伺うことのできる講演会を心待ちに今日も準備にはげみます。
ぜひ皆さんも、25日岸田さんのお話を一緒に聞いてみませんか? ご来場こころよりお待ちしております。