今年3月、熊谷図書館はリニューアルオープンしましたが、それに合わせて、事務室も大移動が行われ、図書館協力担当は新たに建てたプレハブの事務棟に移りました。その引越しの中、かつて県立図書館でも運行していた移動図書館

埼玉県立図書館の移動図書館


トラックを改造した「むさしの」1号


昭和45年に県立熊谷図書館が開館すると、サービスエリアが分かれ、熊谷図書館から「さきたま」号




また、昭和47年には、浦和図書館に大型のバスを改造した1日図書館

この車両は全国的にも珍しいもので(唯一か?)、廃車後に図書室として使用されたこともありましたが、日本の図書館史の遺産として保存されなかったことが惜しまれます。(ちなみに瀬戸内海の島々を巡回していた船による移動図書館

昭和60年代以降、それまで図書館のなかった市町村にも続々と図書館が建設されるようになりました。それに伴い、県立図書館の移動図書館



最盛期には、県立各館がそれぞれ2台の移動図書館

巡回先は地域の集会施設や小学校などが主でしたが、その他に神社や消防署、商店の駐車場の一角をお借りする場合もありました。巡回先だった小学校の中には、閉校となってしまったところもあります。当時の生徒のみなさんの記憶には残っているでしょうか。
※「むさしの1号車」「一日図書館」の写真は、『埼玉の移動図書館 30周年記念 1980』より転載