こんにちは。久喜図書館の芸術・文学資料担当です。
7月24日(金)に、久喜図書館でCD鑑賞会を開催しました
CD鑑賞会は、当館では初の試みとなります。記念すべき第1回のテーマは、「ベートーヴェンの調べ『苦悩を突き抜け、歓喜に至れ』。
2020年に生誕250周年を迎えるベートヴェンを取り上げました。
durch Leiden Freude ―苦悩を突き抜けて歓喜を獲得する―これは、1815年にベートーヴェンがエルデーディ伯爵夫人へ送った書簡の中に登場する言葉です。
難聴をはじめとした数々の病に悩まされ、一時は遺書を書くほどに絶望したベートーヴェン。しかし、彼はその絶望を芸術へと昇華し、幾つもの名曲を生み出しました。
当日のプログラムは、ベートーヴェンの波乱万丈な人生を感じられるような以下の3曲。
1 ピアノ・ソナタ 第8番 「悲愴」
演奏:ウィルヘルム・バックハウス
(「ピアノソナタ全集1」(資料番号:710116302)より)
2 ピアノ協奏曲 第5番 「皇帝」 第1楽章
指揮:サー・コリン・デイヴィス
演奏:クラウディオ・アラウ(ピアノ),ドレスデン・シュターツカペルレ
(「ピアノ協奏曲全集」(資料番号:710058678)より)
3 交響曲 第9番 第4楽章
指揮:ウィルヘルム・フルトヴェングラー
演奏:バイロイト祝祭合唱団,バイロイト祝祭管弦楽団
(「交響曲第9番ニ短調作品125:合唱/ベートーヴェン」(資料番号:710141623)より)
司書による簡単なエピソードの紹介も交えながら、ベートーヴェンの楽曲の世界に浸っていただきました。
当日は、「久喜図書館CD鑑賞会 鑑賞ガイド」.pdfをお配りしました。ご興味のある方は、ぜひご一読ください。
今回のCD鑑賞会で使用したCDは、すべて貸出が可能です。残念ながら都合が合わず、参加できなかったという方も、ぜひご自宅で、CD鑑賞会気分を味わっていただければと思います。
また、CD鑑賞会にあわせ、2階 公開図書室では資料展示「生誕250周年記念『楽聖ベートーヴェンの音色と、その生涯』」を開催しました。伝記、書簡集、楽曲の解説書、ベートーヴェンの楽曲が登場する小説、クラシックの入門書など、幅広い資料を集めました。
すでに展示は終了していますが、現在も展示資料リストを配布しています。クラシックについて調べる方法を案内した「調べ方案内 Milestone No.54」と併せて、お手に取っていただければと思います。
今回は定員を大幅に減らし、座席の間隔をあけての開催となりましたが、その分ゆったりとした空間で、みなさま思い思いに音楽の世界に浸っていらっしゃったのが印象的でした。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!